国民年金保険料の納付方法

日本年金機構というサイトを見てみると「一番お得な納付方法は口座振替」と書かれていますが、これは本当なのでしょうか?クレジットカードのポイント還元を考慮すると、もしかしたらクレジットカードでのお支払い方法の方が割引率は高いのでは??なんて疑問に思う人も多いはず。

このページではそんな気になる割引金額の疑問を解消すべく、6ヶ月・1年・2年分の前納の割引率、そして現金納付・電子納付・口座振替・クレジットカード納付の割引率を調べ、どれが一番お得になる納付方法なのかを検証してみました。

数値で見ると少しの割引額の差かも知れませんが、何十年という長い目で見ると数万円単位で変わってきます。納付方法の変更手続きはとても簡単で、時間も数分~数十分で終わりますので、出来るだけお得な支払い方法を選択することをお勧めします。

国民年金保険料は6ヶ月、1年、2年分をまとめて前納できる支払い方法がある

国民年金保険料の納付方法には、6ヶ月・1年・2年分をまとめて前払いできる「前納」があります。また、口座振替の場合に限り、「早割」という割引もあります。

「前納」の割引額について

前納を利用した支払いでは、一括の期間が長いほど割引率は高くなります。例えば現金払いの場合、6ヶ月分を前納すると790円が割引されるのですが、1年分を前納する場合は3,460円という高い割引率になるのです。

6ヶ月と1年でだいぶ割引率が変わってきます。また、前納は最大で2年分を一括で支払うことができ、2年前納の場合の割引率はかなり高くなります。経済状況によってどれほどの期間の前納が出来るかはそれぞれのご家庭で異なりますが、国民年金保険料は可能な限り一括前払いで支払った方が良いということが言えるのです。

管理人taka管理人taka

これまでは口座振替のみ2年前納ができましたが、平成29年4月より現金・クレジットカードの2年前納も可能になります。

「早割」の割引額について

また、口座振替限定の「早割」は、当月保険料を当月末引落しという形で支払われる方法です(通常は翌月末引落し)。早割は1ヵ月分のみの支払いで、数ヶ月分を一括で支払う訳ではないのですが、月額50円(年間600円)の割引があるのです。

ちなみに、現金支払いの場合は1ヶ月早く納付したところで割引は何もありません。1ヶ月ごとの現金納付は一番やるべきではない支払い方法なので、今やっている方はすぐに他の方法(口座振替かクレジットカード納付)に変えることをお勧めします。

現金納付、電子納付、口座振替、クレジットカード納付の割引率を検証

国民年金の納付方法は大きく分けて現金納付、電子納付、口座振替、クレジットカード納付の4つが用意されており、それぞれ割引額が異なります。

基本的には自分に都合のいい支払い方法を選ぶことができますので、あまりお得ではない支払方法をしている方はこの機に見直しをすることをお勧めします。

以下に4つの納付方法の割引率順のランキングを載せていますので、よければ参考にしてください。

割引金額ランキング

  1. クレジットカード納付

    クレジットカード納付の割引金額

    1ヶ月 243円
    6ヶ月前納 2,245円
    1年前納 6,334円
    2年前納 平成29年4月から可能
    一番お勧めなのはクレジットカード納付!

    クレジットカード納付での割引率は現金納付と変わらないのでそれほど高くはないのですが、クレジットカードにはポイント還元という大きなメリットがあるため、実質的な割引金額はかなり高くなります。

    例えば上の表ではポイント還元率が非常に高いP-one Wizの1.5%還元で計算した場合の実質的な割引金額になりますが、日本年金機構が「一番おトク」と言っている口座振替よりも高い割引率となります。ちなみに還元率が1%のカードの場合でも口座振替よりお得な利用ができます。

    ただし、2年前納がまだ実施されていません。口座振替の2年前納は1万5千円くらいの割引金額になりますので、2年分を一気に支払える場合は口座振替にしておきましょう。それ以外はクレジットカード納付がお勧めです。

    納付に関する情報
    ポイント還元率:
    P-one Wizの1.5%を採用して計算しています
    申込み手続き:
    お近くの年金事務所へお問い合わせを
    振替日:
    6ヶ月分、1年分の前納の支払いは4月末日まで
    保険料額:
    6ヶ月前納 96,770円、1年前納 191,660円
  2. 口座振替

    口座振替の割引金額

    1ヶ月早割 50円
    6ヶ月前納 1,110円
    1年前納 4,090円
    2年前納 15,690円
    カードを使いたくないなら口座振替!

    手続きも簡単で割引金額も高いため、かなりお勧めの納付方法です。2年前納をすると1万5千円も割引されますので、そのお金でちょっと贅沢な食事に行けるでしょう。貯金するのも良いですね!

    クレジットカードを利用しない派の人、2年前納ができるという方は口座振替にしておくことをお勧めします。

    納付に関する情報
    納付先:
    預貯金口座をお持ちの金融機関(ゆうちょ銀行を含む)
    振替日:
    4月末日(6ヶ月前納は10月末日も)。早割は毎月月末
    保険料額:
    6ヶ月前納 96,450円、1年前納 191,030円、2年前納 377,310円
  3. 現金納付

    現金納付の割引金額

    1ヶ月 なし
    6ヶ月前納 790円
    1年前納 3,460円
    2年前納 平成29年4月から可能
    現金納付は特にお得感なし・・

    全国にある金融機関・郵便局でお支払いする方法です。他にもMMK端末を設置しているコンビニ・ドラッグストア・スーパー・病院内売店等で支払うことができます。

    割引額は6ヶ月、1年共にそれほど大した金額ではなく、しかも1ヶ月納付の場合は割引が一切ありません。あまりお勧めしない納付方法ですので、出来ればクレジットカード納付か口座振替にすることをお勧めします。

    納付に関する情報
    納付先:
    金融機関、郵便局、コンビニ等
    前納の納付期限:
    6ヶ月分、1年分の現金前納の支払いは4月末日まで
    保険料額:
    6ヶ月前納 96,770円、1年前納 191,660円
  4. 電子納付

    電子納付の割引金額

    1ヶ月 なし
    6ヶ月前納 790円
    1年前納 3,460円
    2年前納 未定
    電子納付もお得感なし・・

    納付方法が他と比べて少し難しいにも関わらず、割引額が現金納付と一緒であり、あまりお得感はありません。

    あまりお勧めしない納付方法ですので、出来ればクレジットカード納付か口座振替にすることをお勧めします。

    納付に関する情報
    納付方法:
    インターネットバンキング、モバイルバンキング、テレフォンバンキング、ATM
    前納の納付期限:
    6ヶ月分、1年分の前納の支払いは4月末日まで
    保険料額:
    6ヶ月前納 96,770円、1年前納 191,660円

お勧めの納付方法はどれ?1位と2位をまとめてみます

これまでにクレジットカード納付、口座振替、現金納付、電子納付とご紹介してきました。基本的にクレジットカード納付が一番お勧めなのですが、クレジットカードを使いたくない派の人も多いかと思います。

そのような人のために、それぞれの期間(1ヶ月、6ヶ月前納、1年前納、2年前納)での割引額1位と2位を以下に挙げておきますので、カードを使いたくない人は是非とも参考にしてみてください。

  • 1ヶ月分:クレジットカード(243円)、口座振替(50円)
  • 6ヶ月前納:クレジットカード(2,245円)、口座振替(1,110円)
  • 1年前納:クレジットカード(6,334円)、口座振替(4,090円)
  • 2年前納:口座振替(15,690円)

クレジットカード納付をしたくない場合、次点でお得なのは口座振替となります。また、2年前納ができる方は口座振替が最もお得な納付方法となります。

2年納付以外(1ヶ月、6ヶ月前納、1年前納)ではクレジットカード納付がお勧めです。P-one Wizなら1.5%という非常に高いポイント還元率を持っていますので、そのような高還元率のカードで支払うとかなりの節約になります(上のランキングはP-one Wizの1.5%で計算した割引金額です)。

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