国民年金から厚生年金へ切り替える

就職したら国民年金から厚生年金に切り替わることになりますが、その時に私たちは何らかの手続きをするべきなのか、知らない人も多いですよね。また、その際に注意点すべき点があれば知っておきたいのではないでしょうか?

厚生年金への切り替えは会社が手続きをしてくれるので、基本的に自分では何もする必要がありません。ですが口座振替をしていた方や、前納で一括払いをしていたという方は保険料の支払いが厚生年金と被ってしまうこともあるため、「余分に払った国民年金もあるのでは?その分はちゃんと返ってくるの!?」という疑問も当然出てきます。

そんな気になる疑問は溜めておくとストレスになりますので、早めに解消してしまいましょう。

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国民年金から厚生年金への切り替えは基本的に自動的に行われるが・・

大学生で国民年金だった方も、就職すると強制的に厚生年金に加入することになります。

基本的には、国民年金から厚生年金への切り替えは会社が自動的に行ってくれるため、私たちは特に何もする必要がありません。

ただし、国民年金の保険料を口座振替で納付していた方、または前納で半年分・一年分の一括払いをしていた方は、新たに払いだした厚生年金保険料と2重に徴収されることもあります。

そのような2重徴収で損をしないために、入社する前に(した後でも)するべきことを確認しておきましょう。

口座振替で保険料を納付していた場合、過払いになってしまう可能性がある

会社に入ると自動的に国民年金を脱退し、厚生年金に加入することになります。

もし国民年金保険料を口座振替で納付していた場合は、脱退と同時に口座登録も自動的に解除されることになりますので、やはり自分たちは何もする必要はありません。

ただし、厚生年金に加入した瞬間に国民年金の口座登録が解除されるわけではありません。手続き上、少々時間がかかる場合があります。

その結果、例えば6月に就職したとして、6月から厚生年金に加入することになるのですが、口座振替の解除が間に合わずに6月分の国民年金の保険料が引き落とされる場合があります。

つまり、就職した月(6月分、もしくはもっと?)に関しては国民年金と厚生年金の両方を支払っている状況になってしまうのです。これはいただけませんよね!

払い過ぎた場合は年金事務所に還付手続きを行って返してもらおう

このように国民年金を払い過ぎた場合、年金事務所から「国民年金保険料還付請求書」が自宅に送られてきます。この書類は就職してから約2ヶ月ほどで到着するかと思います(個人差があると思いますが)。

その請求書に振込みを希望する口座番号を記入し、年金事務所に送り返すか直接持っていくことで、過払い分に関してはちゃんと払い戻されるようになります。

また、もしも2、3ヶ月経っても国民年金保険料還付請求書が送られてこない・・、書類を紛失してしまった・・、または2ヶ月をまたずに早めに還付請求書が欲しい・・、などの場合は一度自宅近くの年金事務所に問い合わせてみた方が良いでしょう。

管理人taka管理人taka

還付を受ける権利は、還付通知書が届いた日の翌日から起算して2年経過すると時効になってしまい、受け取る権利がなくなってしまいますので注意してください。
請求はお早めに!とてことですね。

前納した場合も同様に還付手続きを!

国民年金には半年分や1年分の保険料を一括で支払える前納制度がありますが、この前納を利用して保険料を支払っていた場合は保険料の過払いが起こりやすいです。

つまり、12ヶ月分の前納をした3ヶ月後に就職した場合、残りの9ヶ月分の保険料はまるまる過払いしたことになるからですね。

では、前納で過払いをしてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?

対処法は基本的には口座振替の時と同じです。就職してから2ヶ月前後で「国民年金保険料還付請求書」が年金事務所から送られてきますので、必要な口座情報などを記入して郵送しておけば過払い分は払い戻されるようになっています。