厚生年金 いつまで払う

会社勤めの人は厚生年金に強制加入しなければいけませんが、この厚生年金の保険料はいつまで払い続けなければいけないのでしょうか?けっこう高いお金を毎月納付しているので、やはりいつまで納付するのかは気になるところですよね。

ですが、「払わない方法があるのでは・・」と考えた人には残念ですが、厚生年金は会社で働く限り加入し続けなけばいけないと決められています。また、加入年齢は下限が決まっておらず、上限は70歳となっています。ただし、70歳以上でも例外的に加入できる人もいます。

「納付するのを辞めたいな・・」と考える人も多いでしょうが、それには会社を辞める必要が出てくるし、払い続けることと老後の年金額が増えて生活が楽になりますので、厚生年金に関しては諦めて支払い続けるのが一番良い選択だと思います。

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会社に勤める場合は強制的に加入することになる

厚生年金は会社に勤める場合は強制的に加入することになります。

基本的には株式会社、もしくは個人の事業所であっても常時5人以上いる場合(農林漁業・サービス業は除く)は厚生年金保険の適用事業所となってしまうため、厚生年金に強制加入となります。

また、アルバイトやパートタイマーで働いている場合でも、一般社員並みに働いている場合は厚生年金の被保険者となります。

厚生年金に加入したくない場合は?
「手取りが減るから」「将来年金が貰えるか分からないから」という理由により、厚生年金に加入したくないという方も増えています。
ですが、基本的にはバイトやパートでも一般社員並みの労働をしている場合は強制的に加入となってしまうため、個人で自由に選択することはできないのが現状です。
どうしても加入したくない場合は、労働時間を短くするしかありません。これについての詳しい労働時間などは別ページで解説していますが、大体正社員の3/4以上の労働時間・労働日数になると厚生年金に加入する必要が出てきます。
管理人taka管理人taka

ちなみに、個人事業で従業員が5人未満の場合、適用事業所ではないので加入する必要はありません。ただし、従業員の内1/2以上の同意がある場合、厚生年金に加入することができるようになります。

厚生年金の下限年齢は決まっていないため、15歳からでも加入できる

国民年金の場合は20歳から加入と決められていますが、厚生年金はこの「加入年齢」というものが定められていません。つまり、何歳からでも加入することができるようになっています。

20歳より前、もっと言うなら17歳や16歳からでも加入することができるのです。

中卒から働いた場合は15歳から厚生年金に加入することになるので、実質的には15歳からということになるのでしょうか。とはいえ、下限は特に決まっていないのが現状です。

働き続ける場合は70歳まで払い続けることに

国民年金の場合は60歳で保険料の支払いが終わりますが、厚生年金は違います。会社で働いている限り、60歳になろうが65歳になろうが加入義務があり、保険料は支払いつづけなければいけません。

原則的には、働き続ける場合は70歳まで厚生年金の保険料を納める必要があるのです。

今の法律では65歳から老齢年金が貰えるようになるのですが、65歳以降も働く場合は年金を貰いながら年金の保険料を払い続けることになるのですね。ちょっとおかしな感じではありますが、現状ではこのように決められています。

もちろん、70歳前に仕事を辞めて年金生活に入った場合、辞めてからは厚生年金の加入義務はありませんので、保険料を支払う必要はありません。また、保険料として支払った分はちゃんと以後の老齢年金の金額に反映されるので、保険料を払うのは無駄なことではないのです。

70歳以上の方は「高齢任意加入被保険者」として加入できる場合も

70歳以降は基本的には会社に勤めていても厚生年金の加入義務はありませんので、保険料を支払う必要がなくなります。

ただし、70歳以上の方で老齢年金を受けるために必要な加入期間を満たしていない場合は、特別に任意で厚生年金に加入できるという制度が用意されています。

この制度を「高齢任意加入被保険者」と言い、加入期間が足りなくて老齢年金を受け取れない方の救済制度となっています。